Session 3: データ分析とさらなるユースケースを体験しよう

今日やること

今日は2つのテーマに取り組みます:

  1. データ分析: CSVファイル(Excelのようなデータ)をClaude Codeで分析・グラフ化する
  2. さらなるユースケース: 議事録整理、マニュアル作成など、他の業務活用を試す

今日の流れ

前回の振り返り → データ分析 → グラフ作成 → 他のユースケース紹介 → 振り返り
   (5分)        (45分)       (25分)         (30分)            (15分)

Part 1: データ分析

CSVファイルとは?

CSVファイルは、データが「カンマ区切り」で並んだテキストファイルです。 Excelで開くと表形式で表示されるものと同じデータ形式です。 今日は、架空の売上データと顧客調査データを使って分析します。

仕組み(知っておくと安心)

あなたが日本語で指示する

Claude Code が指示を理解する

分析用のプログラム(Python)を自動で作る

あなたのPC上でプログラムが動く

結果が表示される
  • Python(パイソン): データ分析に使われるプログラミング言語。皆さんが書く必要はありません
  • pandas(パンダス): Pythonの中のデータ分析ツール。Excelの高機能版のようなもの
  • プログラムは自分のPC上で動きます(データが外部に送られるわけではありません)

演習1: データの中身を確認する

まずはサンプルデータの中身を見てみましょう。

claude

> sales-data.csv の中身を見せてください。
> 最初の5行と、全体の概要(何行あるか、どんな列があるか)を教えてください

確認ポイント:

  • 何行のデータがあるか
  • どんな項目(列)があるか
  • どんな種類のデータが入っているか

演習2: 月別の売上推移を分析する

> sales-data.csv の売上金額を月別に集計して、推移がわかるように表形式で表示してください。
> 前月比の増減率も計算してください。

分析結果を見て考えてみましょう:

  • 売上が最も高い月はいつですか?
  • 売上が伸びている時期に傾向はありますか?

演習3: 商品カテゴリ別の分析

> 商品カテゴリ別に、売上金額の合計と構成比を計算してください。
> また、各カテゴリの月別推移も表示してください。

分析結果を見て考えてみましょう:

  • どのカテゴリが「稼ぎ頭」ですか?
  • 季節によって売れ方が違うカテゴリはありますか?

演習4: 異常値の検出

> このデータの中で、通常と比べて売上金額が極端に高い、
> または低い取引を見つけてください。
> 異常値と判断した理由も説明してください。

異常値の検出は、入力ミスの発見や不正取引の検出にも使えます。


Part 2: データ可視化(グラフ作成)

演習5: グラフを作ってみよう

以下のどちらかを選んで取り組んでください。

課題A(基本): 画像ファイルでグラフを作成

> sales-data.csv から、販売チャネル別(オンライン・直販・代理店)の
> 月別売上推移を折れ線グラフにしてください。
> グラフは画像ファイルで保存してください。

課題B(応用): HTMLレポートを作成

> sales-data.csv と customer-survey.csv の両方を分析して、
> 以下を含むHTMLレポートを作成してください:
> - 売上の月別推移グラフ
> - カテゴリ別売上の構成比
> - 顧客満足度の項目別平均スコア
> 見やすいレイアウトにしてください。

HTMLファイルが作成されたら、ブラウザで開いて確認しましょう:

  • Mac: open ファイル名.html
  • Windows: start ファイル名.html

グラフの調整テクニック

グラフの見た目を変えたいときは、追加で指示するだけです:

  • 「タイトルを『2025年度 月別売上推移』に変えてください」
  • 「色をもっとビジネスライクな配色にしてください」
  • 「グラフのサイズを横長にしてください」
  • 「凡例を下側に移動してください」

Part 3: さらなるユースケース

ミニハンズオン: 一つ選んで試してみよう

以下から一つ選んで、実際に試してみましょう。迷ったら A. 議事録整理 がおすすめです。

A. 議事録の整理と要約

以下のサンプル会議メモを使うか、自分の会議メモを使ってください。

> 以下の会議メモを整理してください。フォーマットは:
> - 会議概要(日時、参加者、目的)
> - 議題ごとの要点
> - 決定事項
> - アクションアイテム(担当者・期限)
> - 保留事項
>
> 会議メモ:
> 3月の定例会議。参加者は田中部長、鈴木課長、佐藤、山田。
> 来期の予算について議論。田中部長から前年比10%増の提案あり。
> 鈴木課長はIT投資の増額を主張。具体的にはCRMツールの導入で
> 月額30万円。佐藤から費用対効果の試算を来週金曜までに出すことに。
> 山田が新しいオフィスレイアウトの件を報告。4月末に完了予定。
> 懇親会の日程は保留。次回の会議で決める。

B. 業務マニュアルの作成

> 以下の手順メモから、新入社員向けの業務マニュアルを作成してください。
> ステップ番号、注意点、よくあるミスも含めてください。
>
> 手順メモ:
> 経費精算の流れ。まず領収書を集める。社内システムにログインして
> 経費精算メニューを開く。日付と金額と用途を入力。領収書の写真を
> アップロード。上長に承認依頼を送信。承認されたら経理が処理。
> 月末締めなので25日までに提出すること。5000円以上は部長承認が必要。
> 交通費はICカードの履歴でもOK。

C. 定型レポートの作成

> sales-data.csv から、経営会議向けの月次レポートを作成してください:
> - エグゼクティブサマリー(3行で要約)
> - 月別の売上実績(表形式)
> - 注目すべきポイント(良い点・課題)
> - 次月へのアクション提案
> Markdownファイルで保存してください。

D. 翻訳

> 以下の日本語テキストを英語に翻訳してください。
> ビジネス文書として自然な英語にしてください。
> 原文と訳文の対訳表も作成してください。
>
> テキスト:
> 平素よりお世話になっております。先日ご提案いただいた
> クラウドサービス移行計画について、社内で検討いたしました。
> 基本方針としては賛同いたしますが、セキュリティ要件について
> いくつか確認事項がございます。来週中にお打ち合わせの機会を
> いただけますと幸いです。

データを扱うときの大切なルール

ルール説明
個人情報に注意氏名、電話番号、メールアドレスなどを含むデータは、社内のルールを確認してから使う
機密データは確認を経営数値や未公開の財務データは、上長や情報セキュリティ部門に確認してから扱う
ファイル指定が安全データの中身をプロンプトに直接貼るよりも、「このファイルを分析して」とファイルパスを指定する方が安全
サンプルデータで練習本番データを使う前に、まずサンプルや匿名化したデータで試してみる

今日のポイント

やりたいことClaude Codeへの指示例
データの概要を知る「○○.csvの中身を見せて。何行あるか、列の種類も教えて」
集計・分析する「月別に売上を集計して」「カテゴリ別の構成比を出して」
異常値を見つける「通常と違う値を見つけて、理由も教えて」
グラフを作る「折れ線グラフにして画像で保存して」
HTMLで可視化「インタラクティブなダッシュボードをHTMLで作って」
議事録を整理「会議メモを整理して。決定事項とアクションアイテムに分けて」
マニュアルを作る「手順メモから業務マニュアルを作って」
翻訳する「日本語を英語に翻訳して。ビジネス文書として自然に」

うまくいかないときは

困ったこと対処法
ファイルが見つからないと言われるファイルの場所(パス)を確認する。ls で現在のフォルダの中身を確認できる
グラフの日本語が読めない「日本語フォントを使ってグラフを作り直してください」と伝える
エラーが出たエラーメッセージをそのままClaude Codeに見せる。自分で修正してくれる
処理が終わらないデータが大きい場合は「最初の100行だけで試してください」と指示する
分析結果が変「この結果が正しいか検証してください」とClaude Codeに聞く

次回予告

次回(Session 4)は最終回です。これまで学んだことを使って、自分の実際の業務課題に取り組みます。

宿題

  • 最終回で取り組む「自分の業務課題」を一つ決める(例: 定例レポートの自動化、データの整理、マニュアル作成など)
  • 可能であれば、使用するデータやファイルを準備する(機密性に注意)
  • 今日学んだデータ分析を、別のデータで試してみる